いきいき血管のための健康情報
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「100年で血管年齢の時代到来」
2024/5/17
最近の健康番組では「血管の重要性」が強調されています。高血圧や糖尿病が社会問題とされるのは、これらが血管にダメージを与え、その結果、心臓病や腎臓病、認知症などの臓器障害の原因やリスクになるからです。
「人は血管とともに老いる」という言葉は、100年前にアメリカの著名な医学者ウィリアム・オスラー博士が述べたものです。現在の血圧測定の原理もこの頃に生まれ、当時から研究者には血管の重要性が認識されていました。
「血管年齢」という言葉は、東京医科大学名誉教授の高沢謙二先生が動脈硬化指標の重要性をわかりやすく一般の人に伝えるために考案したものです。この概念は日本で広く知られるようになり、最近では海外でも「Vascular Age」として注目されるようになっています。
高血圧も血管(動脈硬化)もサイレントキラー(沈黙の殺人者)であり、発症するまで自身はその存在やリスクを認識できません。「見えないリスクを見える化する。」100年の時間を経て、日常的に血管年齢を知ることができる社会はもうすぐのところまで来ています。