いきいき血管のための健康情報
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「老化」するとはどういうこと?
2022/9/20
よく「老化」したなんて言いますが、それはどういう現象でしょう?
わたしたちの身体は数十兆もの「細胞」からできています。膨大な数の細胞には個々さまざまな特徴があり、その特徴ごとに集まったものが「組織」と呼ばれます。たとえば、繊維状で収縮機能をもつ「筋組織」や、体の表面や内側を“覆う”役割をもった「上皮組織」などがあります。それらが組み合わさって、胃や心臓や脳など、お馴染みの「器官」ができています。
こうした身体の基本構成要素である「細胞」は分裂を繰り返すことで新しく生まれ変わり、わたしたちの身体の一部を再生したり不具合を修復したりしてくれるのですが、残念なことにその能力は無限ではありません。次第に分裂回数の限界を超えたものも現われ、細胞分裂する能力が衰えることを「老化」と言います。
血管の細胞も例外ではなく、加齢とともに老化します。高血圧や糖尿病によって老化が早まるとも考えられています。老化した血管は壁が厚くなって硬くなり、しなやかさを失ってもろくなるのが、いわゆる「動脈硬化」です。血管は全身に張り巡らされているため、動脈硬化の影響は全身に及ぶ可能性があるということも覚えておきましょう。
今後、血管の老化に備えるための知識をお伝えしたいと思っています。
(出典)「血管年齢を意識する(日本心臓財団)」
https://www.jhf.or.jp/publish/upload_images/Heart_No19.pdf