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みなさん、ネットで買い物をすることがあると思いますが、買った商品や製品のアフターケアが必要な時、たとえば、メーカーのウェブサイトを調べたことがありますか?少し前までは、そこに書いてある連絡先に電話したりメールを送ったりしていました。でも最近は、サイト自体にチャット機能が付属していてその場で質問に回答してくれる会社も増えました。賢い「AI(人工知能)」が担当者の代わりに考えるようになったのです。
そんなAIの進歩は医療の世界でも活用されるようになりました。昨年10月の日本高血圧学会学術集会では、横浜市立大学医学部循環器内科のグループが「AIが推定する血管年齢」に関する研究成果を発表し、医学専門誌にも掲載されました。この研究では「API」「AVI」というパセーサの血管指標を用い、AIを使って「血管年齢」を算出しています。
その結果、AIの算出した血管年齢が心臓や腎臓の状態とも関係していることが明らかになり、リスクの高い個人を早期に特定できる可能性があるとのこと。パセーサを利用する方法は、従来の動脈硬化検査よりも手軽に行えるため、病院以外の薬局や職場、家庭などでの活用も期待できます。この論文では、AIの分析によって動脈硬化症の一次予防の精度を上げ、ハイリスク者に限定する現在の医療戦略よりも広範囲にアプローチできることから、集団全体の発症リスクを低減するという戦略へ移行する可能性を指摘しています。
これは集団の発症そのものを遅らせる戦略ですので、健康寿命の延伸も期待されます。当社では家庭用パセーサの上市を急ぎ、世界に先駆けて、今回の研究成果である「AI血管年齢」の社会実装を実現し、民間・行政を問わず積極的な協業を推進することで、国家的な社会課題である健康寿命延伸に貢献してまいります。